子供も脱毛症に?原因と対処法を解説!
大人がなるイメージの強い脱毛症。 実は子供でも脱毛症になるんです。 精神的にもダメージを与える脱毛症を、なんとか治してあげたいですね。 今回は、子供の脱毛症の原因と対処法についてご説明します。
目次
子供の脱毛症にはどんなものがあるの?
子供の脱毛症は、大きく3つに分けられます。
・単発型:1~2カ所の髪が抜け、その部分が円形脱毛症になる。
半年から1年程で自然治癒することが多いが、中には進行して多発型になることも。
・多発型:数か所に円形脱毛症ができる。
治療には時間がかかり、再発することも多い。
・全頭脱毛症:数か所にできた円形脱毛症がつながり、広範囲に渡って毛髪がなくなる。
頭だけでなく、全身の毛が抜け落ちることも。
これらの症状は、1歳から発症することがあります。
どうして脱毛症になるの?
1.自己免疫疾患によるもの
私たちの体には、病原菌などの外敵から体を守る自己免疫システムがあります。
その自己免疫システムがうまく働かず、毛根を外敵とみなして攻撃してしまうことがあります。
攻撃された毛根は疲弊し、正常な毛を生やすことができなくなります。
自身の毛根を攻撃してしまう原因はまだ明確に解明されていませんが、免疫が過剰反応するアレルギー要素を持っていたり、ストレスによって免疫機能のバランスを崩したりすることで、免疫の異常活動が見られるためだと言われています。
2.アトピー体質
アトピーとの関連が高く、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、気管支喘息の子供は脱毛症を併発しやすいと言われています。
子供だけでなく両親のアトピー歴も関連します。
アトピーによって免疫が異常発生して毛母細胞を攻撃することが原因と考えられています。
3.遺伝
脱毛症には遺伝的要因が大きいと言われています。
両親が脱毛症を経験した場合には子供もなる可能性が高くなります。
4.ストレス
子供の脱毛症には、ストレスも関係していると考えられています。
直接的な関連はなくても、ストレスにより免疫力が低下したり、全身症状に悪影響を与えることで脱毛症につながることがあります。
脱毛症になったらどうすればいい?
1.まずは皮膚科を受診しよう
早い段階で治療した方が治療を効果的に行うことができるので、脱毛に気が付いたら皮膚科を受診するようにしましょう。
皮膚科では、症状に合わせて内服薬や外用薬を処方することがあります。
また、薬物を使用して皮膚をかぶれさせることで発毛を促す、局所免疫療法を行う場合もあります。
2.体の全身状態をよくする
身体の健康状態をアップすることで頭髪にも良い影響を与えることができます。
規則正しい生活、バランスのとれた食事、質の良い睡眠は、健康の基本です。
頭部の血行を良くして栄養が行き届くように心がけましょう。
3.心のケアを忘れずに
脱毛したことに精神的ダメージを受ける子供もいます。
子供に脱毛症のことをきちんと説明し、前向きに治療できるようにフォローすることが大切です。
最終更新日: 2020-07-21
タグ:
円形脱毛症
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