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めまい、立ちくらみを感じる起立性低血圧とは?原因、症状、治療法まとめ

めまい、立ちくらみが起こりやすい。朝なかなか起き上がれない。このような症状に悩んではいませんか?起立性低血圧では普段の不調に加え、失神やけいれんを起こす危険性もあります。貧血気味だから、低血圧もちだからと諦めずに、起立性低血圧について詳しく知っておきましょう。

1人の医師・医学生がチェック済み

起立性低血圧とは

起立性調節障害 起立性低血圧とは

どんな時に症状が起こる?

立ちあがったとき急に身体を起こしたとき、一時的に脳の血流量が低下してしまうことでめまいや失神が起こります
通常、血圧は自律神経の働きによって一定に保たれていますが、起立性低血圧の方では急な体位の変化に対応できず、血圧が下がってしまうのです。

起立性低血圧を起こしやすい人

主な原因は自律神経の不調であり、神経の働きが悪くなってしまった高齢者や神経の発育の未熟な子供には起こりやすい症状です
また、妊娠中ではつわりによる嘔吐のために脱水になりやすかったり、大きくなった赤ちゃんに血管を圧迫されてしまうことで血液の流れが滞ることも起立性低血圧につながります。

高齢者の入浴は注意が必要

起立性調節障害 高齢者の入浴は注意が必要

起立性低血圧は、血管を支配している自律神経の不調によって、下肢の血管が収縮できないために血流が溜まる結果、脳の血流量の低下をもたらします。
また、血管は体温があがると拡張する作用があるため、入浴中は起立性低血圧を起こしやすい状況といえます。
特に自律神経の働きが落ちている高齢者では、そのリスクが高まり、命に関わるような事故につながることも珍しくありません

どんな症状あるの?チェックしてみよう!

立ちくらみ、めまい

代表的な症状の1つです。
脳には意識を保つ働きがあります。
脳血流が低下することで一時的に意識が保てなくなり、立ちくらみや、気の遠くなるようなめまいがみられます

失神、けいれん

立ちくらみに留まらず、意識が完全に失われてしまうと、失神やけいれんを引き起こすこともあります
失神では、突然倒れるのではなく、立ちくらみやめまいなどの前兆を伴うことが特徴的です。

吐き気

起立性調節障害 吐き気

自律神経は胃腸を整える働きもあるため、自律神経が乱れた際には多くの場合で胃の不快感や吐き気を伴います。

あくび

あくびは眠いときに出るものですが、これはぼーっとしている脳を刺激するために行われています。
あくびによって深く息を吸うことで、取り込む酸素の量を増やし、脳を刺激しようとしているのです。
起立性低血圧では脳血流が低下することでぼーっとしやすいため、あくびの回数も増えます。

頻脈

脳の血流が低下したことを察知すると、心臓では心拍数を増やして、身体をめぐる血液量を増やそうとします
この結果、脈が早くなります。

頭痛

起立性調節障害 頭痛

自律神経に不調をきたすと筋肉の過剰な収縮が起こり、後頭部や首筋に重みを感じるような頭痛がみられます。
この他、肩こりや目の奥の痛みなどが現れることもあります。

何が原因で起こるの?

自律神経の不調

最大の原因は自律神経の不調です
わたしたちの身体は自律神経という神経によって恒常性(こうじょうせい)を保つ、つまり身体を常に同じ状態に維持し、不足がないように全身のバランスを整える仕組みがあります。
暑いときは汗をかいて体温を逃がしたり、逆に寒いときは身体を震えさせて熱を作ったり、緊張しているときは心拍数を増やすことで全身の血液の巡りをよくし、必要な部分に必要なだけの血液が届くようにしたり。
これらの働きは全て自律神経が担っています。

立ちあがるという動作では、重力の関係でどうしても下肢に血流が溜まってしまいますが、全身の血液をバランスよく配置するために、通常では自律神経によって下肢の血管を収縮させることで、血流を保っています。
この自律神経の働きが悪くなると、身体、特に脳で必要な分の血液が足りなくなり、上記のような症状が現れます。

血管の拡張

自律神経が正常でも、血管の拡張が強い場合には、血管の収縮が追い付かず、同様の症状を招きます。
体温が高いときは、熱を逃がすために血管が拡張するため、気温や室温が高い場合や、厚着をしている場合には、下肢の血管の収縮が悪くなります。

貧血

起立性調節障害 貧血

起立性低血圧は別名「脳貧血」とも呼ばれ、つまり脳に届く血液量が少ないことが原因です。
脳に送られる血液が減っている状態であり、一般的な赤血球の量が減る貧血とは別ですので注意しましょう。

脱水

脱水では、身体の水分量が低下し、血液量も足りなくなっている状態です。
同じように脳に届く血液量が少なくなります。

術後の長期臥床

起立性調節障害 術後の長期臥床

手術後や絶対安静などで身体を横にしている状態が続くと、自律神経の働きは鈍くなってしまいます
長い間横になっている状態が続いたあと、急に体を起こそうとすると、自律神経の働きが間に合わずに起立性低血圧を引き起こすことがあります。

脊髄損傷

神経は、脊髄という神経の集まった太いものとして、背骨の中にある空洞を通り、その脊髄から分枝した細い神経が背骨の隙間を抜けていくことで全身に分布されます。
背骨の骨折などでこの脊髄が障害を受けると、知覚を走行している神経も障害され、自律神経の不調を招きます。

透析

起立性調節障害 透析
出典:www.bk.mufg.jp

透析では温かい透析液を用い、血液中の余分な水分や電解質、老廃物などを取り除きます。
温かい液を使うことで血管が拡張し、また水分量が減ること、透析患者では心臓に負担がかかって血液を送り出す働きが弱くなっていることなど、起立性低血圧を引き起こす多くの原因が存在します。

他の病気や薬の副作用が原因なことも

糖尿病では3大症状の1つとして神経障害があり、自律神経が障害されると起立性低血圧をおこすことがあります
また、パーキンソン病や大動脈弁狭窄症、僧房弁狭窄症などの心臓病、うつ病などの精神疾患でも起立性低血圧を引き起こします。
これらに対する治療薬や高血圧に対する降圧薬の副作用が原因になることもあります。

病院では何科にかかる?

起立性低血圧を診てくれる診療科は、神経内科または循環器内科です。
神経内科は脳、脊髄、神経を専門としており、自律神経に関してはプロ中のプロです。
一方、循環器内科は心臓と血管を専門とし、低血圧という症状をその領域に含みます。

検査方法とは

起立性調節障害 検査方法とは
出典:www.omron.co.jp

検査としては、横になった状態から立ちあがり、その後の血圧を測定する起立試験が行われます。
診断基準としては、立ちあがった後、3分以内に以下の変化がみられた場合としています。

  • 収縮期血圧が20mmHg以上低下
  • 収縮期血圧の値が90mmHg未満に低下
  • 拡張期血圧が10mmHg以上の低下

血圧を測ると110/80などと表記しますが、このうち左側の値(ここでは110)を収縮期血圧、右側の値(ここでは80)を拡張期血圧と呼びます。

治療方法とは

生活改善

症状が比較的軽度の場合、生活を改善させることで治療につながります。
運動の習慣をつける、食事内容に注意する、脱水に気を付ける、立ちあがるときはゆっくり体を起こすなど、日常生活を見直します。

治療薬

生活習慣の見直しでは改善しない場合、「リズミック」などの血圧をあげる作用のある内服薬による薬物療法を行います。
副作用として、心拍数が増加し、血流が急激に改善されることで、動悸(どきどきする)や頭痛、ほてりなどの症状がみられることがあります。
自律神経を整える市販薬としては、「アリナミン」「キューピーコーワゴールド」などのビタミン剤が知られています。

アリナミンEXプラス

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1,718円

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アミン、ビタミンB6、ビタミンB12を配合し、「目の疲れ」「肩こり」「腰の
痛み」などのツライ症状にすぐれた効果をあらわします。
●補酵素(コエンザイムA)となってエネルギーの産生に重要な働きをするパントテ
ン酸カルシウム、体のすみずみの血液循環を改善するビタミンEを配合しています。
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キューピーコーワゴールドアルファ

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1,260円

生活環境がめまぐるしく変化する現代社会。
仕事・家事・ストレス・睡眠不足などに
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こうし
たからだの疲れには、キューピーコーワゴールドα-プラスが効果的です。
本剤には
4種の滋養強壮生薬に加え、L-アルギニン塩酸塩と5種のビタミンが同時配合され
ており、すぐれた効果を発揮します。

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漢方薬

漢方薬としては、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)があります。
半夏白朮天麻湯は水分のめぐりを改善させる漢方薬です。
立ちくらみや頭痛、めまいの他、冷え性などにも有効です。
補中益気湯は胃腸の働きを整え、体力の回復を助ける漢方薬です。
低血圧によるだるさを改善させ、また疲労回復によって自律神経を整えます。

リハビリ

リハビリは主に長期臥床後や高齢者など、自律神経の働きが落ちている状態の場合に行われます。
背もたれが起きあがる機能のあるギャッチアップベッドの使用、坐位訓練(座る)、立位訓練(立つ)など、重力に抗う姿勢に慣れさせていくことで、自律神経に働きかけ、再び働けるように刺激を与えます。

予防

起立性調節障害 予防
出典:www.tadapic.com

適度な運動

長期臥床で自律神経が鈍くなるのと反対に、自律神経は適度な刺激を受けることで活性化しやすくなります。
自律神経を整えるためには、ストレスがかからない程度の適度の運動が有効です。

食事に気をつけて

食後は消化のために胃腸に血液が集中するため、血流のバランスが偏りがちです。
特に脂肪を多く含む食事では消化に時間がかかり、そのリスクが高まります。
食事は1日3回と回数を明確にし、間食は控えましょう。

また、自律神経は栄養バランスによっても不調をきたすため、ミネラルやビタミンなどをバランスよく摂るような食生活の見直しも重要です。
塩分は血管内に水分を保持する働きがあるため、低血圧のある方は過剰な塩分制限は控えましょう。

最終更新日: 2016-11-22

タグ:
起立性調節障害

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