1. ヘルスケア情報 >
  2. 病気・症状 >
  3. お腹の病気・症状 >
  4. 胃食道逆流症(GERD) >
  5. 胃酸過多の原因と症状とは?効果的な薬とツボを使った治し方についても解説!

胃酸過多の原因と症状とは?効果的な薬とツボを使った治し方についても解説!

ストレスの多い現代社会では、胃酸過多になる人が多いようです。では、具体的な胃酸過多の症状とはどんなものでしょうか。また、胃酸過多に効果的な薬にはどんなものがあるのでしょうか。ツボ療法などもご紹介します。

1人の医師・医学生がチェック済み

胃酸過多の症状とは?

胃食道逆流症(GERD) 胃酸過多の症状とは?

胃のもたれや痛み

胃液には、強い酸である塩酸が多く含まれていますが、胃粘膜は粘液を分泌することによって表面を覆って胃を保護しています。

また腸粘膜は、アルカリ性の粘液を分泌することによって強い酸を中和し、腸を守っています。

しかし、胃酸過多の状態になると中和しきれないほどの胃液が分泌されてしまうため、胃は傷んでしまい痛みが出現します。

また、腸が同様に傷んでしまうと、胃に対して食べ物をこれ以上送らないように指令を出し、胃の動きを止めてしまうために胃もたれが起こります。

ゲップや口臭

胃酸過多になると、気化した胃酸が胃に溜まりやすくなって頻繁にゲップが出たり、胃酸そのものが逆流して喉元まで上がってくるため、口臭の原因となります。

ちなみに、胃液などの胃の中にあるものが食道に度々逆流してしまう症状を胃食道逆流症(GERD)と言いますが、これによって食道に炎症を起こしたものが逆流性食道炎です。

吐き気や嘔吐

胃酸過多によって胃粘膜がダメージを受け、消化機能が低下してしまうと、脳はこれ以上食べ物を胃の中に入れないようにするために、吐き気や嘔吐を引き起こします。

また、食道粘膜には胃や腸のような防御機能がないので、胃液が逆流することによってダメージを受けやすく、胸焼けを起こしてしまいます

喉元まで逆流した胃酸によって気管の入口の粘膜が炎症を起こしてしまうと、風邪をひいたような咳が出ることもあります。

口の中が苦い

胃酸が逆流した際に、胃酸と共に胆汁が逆流した場合には口の中が苦くなることもあります。

朝や夜中、空腹時に症状が悪化する

胃酸は通常、食事をして食べ物を消化する際に分泌されますが、胃酸過多では空腹時にも分泌されてしまいます。

そして、食事の際に分泌された胃酸は食物と混ざり合うことによって中和されていますが、空腹時に分泌された胃酸は強い酸性のままなので症状が悪化します。

なお胃酸過多により、胃潰瘍や十二指腸潰瘍まで起こしてしまっている場合には、胃潰瘍の場合は食べ物による刺激により潰瘍を刺激するため食後に、十二指腸潰瘍の場合は胃酸が食べ物とまじりあわずにそのまま流れ込んでくるため、空腹時に痛みが増悪することが多いです。

胃酸過多の原因は?

胃食道逆流症(GERD) 胃酸過多の原因は?

ストレス

胃酸は自律神経のうちの副交感神経の働きによって分泌されます。

ストレスを受けた場合、体は交感神経の働きが活発になりますが、食事や睡眠時などに副交感神経の働きが活発になるときには、交感神経が活発に働いた反動で、副交感神経も活発に働いてしまうため、胃酸の分泌が過剰になってしまいます。

食物

コーヒーやアルコール、香辛料、酢などの刺激の強い食物の過剰摂取は、胃酸の分泌を促進してしまいます。

また、揚げ物などの脂肪分の多い食物も、胃に留まっている時間が長くなるので、その分胃酸が分泌されやすくなります。

高ガストリン血症

ガストリンとは、胃から分泌され胃酸の分泌を促進するホルモンの一種ですが、胃の中にピロリ菌が生息していると、ピロリ菌が作り出すアンモニアの刺激によってガストリンが過剰に分泌されてしまい、胃酸の分泌が促進されてしまいます。

妊婦は胃酸過多になりやすい?つわりとの関係は?

胃食道逆流症(GERD) 妊婦は胃酸過多になりやすい?つわりとの関係は?

妊娠すると、卵巣からは黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌されるようになりますが、この黄体ホルモンは胃腸の働きを弱めてしまう働きがあります。

胃腸の働きが弱くなってしまうと、胃の中に食物が長くとどまってしまうため、胃もたれの原因となったり、胃酸が過剰に分泌されてしまいます。

また、つわりによる吐き気や、大きくなった子宮が胃を圧迫することによって胃酸が逆流しやすくなるため、胃酸過多の症状がさらに悪化してしまいます

胃酸過多は逆流性食道炎の原因にも

胃酸過多は逆流性食道炎の原因にもなります。

食道は胃酸に対して防御機能がないため、胃酸が食道に逆流するとダメージを受けやすく、炎症を起こしたり、びらん(粘膜の表面が傷んだ状態)や潰瘍(粘膜の内部まで傷んだ状態)が見られることもあります。

また、胃酸過多の状態が長く続くことによって、胃粘膜や十二指腸粘膜までダメージを受け、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こすこともあります。

子供が胃酸過多になったときの正しい対処法

胃食道逆流症(GERD) 子供が胃酸過多になったときの正しい対処法

子供たちが胃酸過多になってしまったらどうするべきでしょうか。

まず、小さな子供は自分で症状をうまく伝えることができないこともあるため、親がその症状にしっかり気付いてあげなくてはいけません。

そして、小児科や内科を受診することはもちろんですが、子供たちが知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいないかを考えてみてください。

子供は、自分でストレスを発散する方法が分からないばかりか、ストレスが溜まっていることにすら気付いていないので、自分から相談することもできません。

もし心当たりがある場合には、温かく見守りながら少し子供たちの心にゆとりを持たせてあげましょう。

治療法とは?

胃食道逆流症(GERD) 治療法とは?

何科に行けばいい?

胃酸過多の症状があって病院を受診する場合、内科または胃腸科や消化器科を受診することになります。

一般的には、内科の場合は薬物治療で様子を見ることになりますので、胃カメラなどの検査を希望する場合は胃腸科や消化器科を受診すれば詳しい検査が受けられます。

薬物治療

胃酸分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬とH2ブロッカー

代表的な胃酸抑制薬として、プロトンポンプ阻害薬(PPI)とH2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)がありますが、この2つの薬にはそれぞれ特徴があります。

プロトンポンプ阻害薬は、H2ブロッカーよりも胃酸抑制効果が強力で持続性がありますが、速効性ではH2ブロッカーにやや劣ります。

また、H2ブロッカーが夜間に効果を発揮するのに対して、プロトンポンプ阻害薬は日中に効果を発揮します。

胃酸から胃を守るムコスタ

ムコスタは、胃酸分泌を抑制する効果はありませんが、胃粘液を増やして胃酸からの攻撃を防御したり、活性酸素などの攻撃因子を減らしてくれる働きがあるため、一時的な胃酸過多で軽いダメージを受けた場合などに処方されます。

食事療法

胃酸過多に効く食べ物

  • イカやタコ

イカやタコにはタウリンが多く含まれており、胃の炎症を抑える働きがあります。

タウリンは、焼くと3割、煮ると5割失われてしまいますので、生で食べるほうが効果的ですが、消化があまりよくないため、一度に多く摂取しないようにしましょう。

  • キャベツ

キャベツにはビタミンUが多く含まれており、胃酸の過剰分泌を抑えるとともに胃の粘膜を修復する働きがあります。

ビタミンUは水に溶けやすく熱に弱い性質がありますので、葉の状態で水洗いしてから千切りにし、加熱調理はしないで食べるのが効果的です。

  • ワカメや昆布

ワカメや昆布には、フコイダンが多く含まれており、胃の粘膜を保護する働きがあります。

控えた方がいい食べ物や飲物

刺激の強い食べ物や飲み物は、胃酸を過剰に分泌させてしまうので、控えた方がいいでしょう。

キムチやカレーなどの香辛料の効いた食べ物や、アルコール、コーヒーなどのカフェインを多く含む飲み物、炭酸飲料、酸味の強いお酢や柑橘類も控えましょう。

また、脂肪分の多い食べ物は胃にとどまる時間が長くなるため、その分胃酸が多く分泌されよくありません。

特に、ベーコンやハム、ソーセージといった加工食品は脂肪分が多いので控えましょう。

胃酸過多に効く3つのおすすめ市販薬

ガスター10

胃食道逆流症(GERD) ガスター10

ガスター10には、H2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)が配合されており、胃の壁細胞にあるH2受容体にヒスタミンが結合するのをブロックすることによって胃酸の分泌を抑えます。

胃酸分泌を抑制する効果は強力で、普段から胃酸過多の症状で悩んでいる方にオススメです。

ガストール

【第2類医薬品】ガストール細粒 10包

【第2類医薬品】ガストール細粒 10包

821円

●胃酸は食物の消化に必要なものですが、ストレスや飲み過ぎなどにより必要以上に
分泌されると、胃粘膜を攻撃し、胃痛・胸やけ・むかつき・胃もたれなどのつらい
胃の症状を引き起こします。
●ガストール細粒は、M1ブロッカーと制酸剤を配合。
制酸剤が出過ぎてしまった胃
酸を中和、そして、M1ブロッカーが過剰な胃酸分泌を抑制することで、つらい胃
の症状に優れた効果を発揮します。

サイトで購入

ガストールには、M1ブロッカー(ピレンゼピン塩酸塩)が配合されており、アセチルコリンがM1受容体に結合するのをブロックすることによってヒスタミンの放出を抑制し、胃酸の分泌を抑制します。

アセチルコリンは、ストレスを受けて自律神経が乱れたときに分泌されてしまうため、ストレスなどで胃酸過多の症状が出る方にオススメです。

またガストールには、胃酸を中和する炭酸水素ナトリウムや胃粘膜を保護するメタケイ酸アルミン酸マグネシウムも配合されているため、胃酸分泌を抑制する効果ではガスター10に劣りますが、既に分泌されてしまった胃酸にも効果があります。

サクロン

【第2類医薬品】サクロン 10包

【第2類医薬品】サクロン 10包

758円

胃のムカムカや胸やけは、胃酸が出過ぎることで起こることがあります。
また、過度
な飲酒によりアルコールが胃粘膜自体を直接刺激することも原因となります。
サクロンは、出過ぎた胃酸の働きを弱め(中和)、分泌を抑制し、荒れた胃粘膜を葉
緑素から作られた緑の成分で修復・保護します。
ムカムカ・胸やけ・飲みすぎに。
サクロンはスーッと飲めば、スーッと効きます。

サイトで購入

サクロンの主成分は、無水リン酸水素カルシウム、沈降炭酸カルシウム、水酸化マグネシウムで、出過ぎた胃酸の中和が主な効果です。

また、胃粘膜の修復や保護に効果のある銅クロロフィリンカリウムや、胃酸の分泌を抑制するロートエキスも配合されています。

重曹も胃酸過多に効果的?

【第3類医薬品】炭酸水素ナトリウム「東海」(AP) 500g

【第3類医薬品】炭酸水素ナトリウム「東海」(AP) 500g

637円

●効果・効能
胃酸過多,胸やけ,胃部不快感,胃部膨満感,もたれ,胃重,胸つかえ,げっぷ,
はきけ(むかつき,胃のむかつき,二日酔・悪酔のむかつき,はき気,悪心),嘔吐,
飲みすぎ,胃痛

●用法・用量
大人1日5gを1日3回、食前又は食間に分服する。
(1回量:約1/2包)

サイトで購入

重曹は、ガストールにも配合されている炭酸水素ナトリウムなので胃酸を中和する効果があります。

薬の長期間の服用はこんな副作用のリスクも

胃食道逆流症(GERD) 薬の長期間の服用はこんな副作用のリスクも

骨粗鬆症

胃酸過多の薬の多くには、胃酸の分泌を抑制する効果があることはお話しましたが、実は胃酸の分泌を抑制すると、腸でのカルシウムの吸収が阻害されてしまうことが分かっています。

したがって、これらの薬を長期間服用し続けると骨粗鬆症のリスクが高まってしまいます。

このリスクは、胃酸分泌抑制効果が強いほど高くなるため、プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカーを服用している場合は特に注意が必要です。

下痢や便秘

胃酸過多の薬の中には制酸剤、つまり胃酸を中和してくれる働きのあるものも多く見られますが、制酸剤の成分は胃酸と反応して中和した結果、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウムなどになります。

そして、塩化アルミニウムと塩化カルシウム便秘の原因に、塩化マグネシウムは下痢の原因になることがあります。

また、制酸剤や胃酸分泌抑制薬によって胃の中の酸性度を下げてしまうと(phを上げてしまうと)、消化能力が低下して消化不良を起こしたり、通常なら胃の中で死滅していたピロリ菌以外の細菌を死滅することができなくなると、腸内環境が悪くなり便秘や下痢の原因となります。

胃酸過多に効くツボを使った治し方

胃酸過多には薬も効果的ですが、あまり習慣的になり過ぎるのも良くないことが分かりました。

少しくらいの症状なら、薬に頼らずにツボを使った治療法も手軽で副作用もないので安心です。

以下に、胃酸過多に効果のあるツボを紹介しましたので、お休み前や症状が出てしまった時に、ゆっくり息を吐きながら指で数回押してみてください。

中脘(ちゅうかん)

胃食道逆流症(GERD) 中脘(ちゅうかん)
出典:yibian.hopto.org

胸骨の下端とおへそのちょうど真ん中にあるツボで、胃の気が多く集まるところと言われており、腑(食道、胃、腸など)をめぐる気の流れを良くしたり、胃の痛みを和らげる効果があるとされています。

梁門(りょうもん)

胃食道逆流症(GERD) 梁門(りょうもん)
出典:gogo89.com

中脘の外側2寸(親指の幅2本分)にあるツボで、胃もたれやゲップ嘔吐などに効果があるとされています。

期門(きもん)

胃食道逆流症(GERD) 期門(きもん)
出典:kenko.it-lab.com

両乳頭を真下に下がっていき、肋骨の下端にあるツボで、ストレスによる胃の痛みやゲップ、おならなどに効果があるとされています。

まとめ

胃食道逆流症(GERD) まとめ

いかがでしたか。

胃酸過多は、薬を飲むことで一時的には良くなりますが、胃酸が過剰に分泌されてしまう原因までを治してくれるものではありません

長期間服用することによって副作用のリスクも高くなりますし、実際、市販薬には服用期間が定められています。

いざというときには頼りになる薬ですが、普段から薬にばかり頼ることなく、食生活の改善や自分なりのストレス解消法を見つけるなどして、根本的な治療を目指してみてください。

最終更新日: 2017-04-16

タグ:
胃潰瘍 胃食道逆流症(GERD)

記事に関するお問い合わせ

コメント
コメントが送信されました。承認後、表示されます。

「胃食道逆流症(GERD)」に関する記事

胃食道逆流症(GERD)についてさらに詳しく知りたいならこちらをチェック

逆流性食道炎の治療薬がよくわかる!市販薬や副作用も詳細解説
逆流性食道炎の治療薬がよくわかる!市販薬や副作用も詳細解説
知っておきたい!逆流性食道炎に見られる症状とは
知っておきたい!逆流性食道炎に見られる症状とは

「お腹の病気・症状」に関する記事

お腹の病気・症状の記事は他にも多数!

胃酸過多の原因と症状とは?効果的な薬とツボを使った治し方についても解説!
胃酸過多の原因と症状とは?効果的な薬とツボを使った治し方についても解説!
生理がこない!?無月経の原因や症状とは?治療法や検査方法まとめ
生理がこない!?無月経の原因や症状とは?治療法や検査方法まとめ
子宮内膜症の治療や検査方法とは?手術の費用や入院期間はどのくらい?
子宮内膜症の治療や検査方法とは?手術の費用や入院期間はどのくらい?
もしかしたら妊娠のサインかも?不正出血と着床出血の違いとは
もしかしたら妊娠のサインかも?不正出血と着床出血の違いとは
【子宮外妊娠】つわり・痛み・出血の症状を解説!異常妊娠時のhCG値はどのくらい?
【子宮外妊娠】つわり・痛み・出血の症状を解説!異常妊娠時のhCG値はどのくらい?

「胃食道逆流症(GERD)」に関するキーワード

キーワードから記事を探す

人気の記事

ドクトルで人気の記事を集めました

人気のキーワード

今ドクトルで話題の病気の原因・検査方法・治療方法・予防方法を集めました。